そして時は流れ・・・西暦5999年。
橙との別れから早5年。
藍は新たな仲間、幽香と戦っていた。
そして長い旅の終盤・・・。
聖地秋葉に現れたのは橙だった!
次回「聖地秋葉!譲れないオタク心!」
最後のターンを制すのは誰だ!!
藍「ちぇぇえええええええええんっ!!」
幽「あーこれがレティの言っていた『いきなり次回予告』ね。ていうかどんなシチュなのか全く想像がつかないんだけど。」
橙「ていうか橙死んでるにゃっ!!」
幽「え、死んでるの?てことは…んーこんな感じ?」
藍「橙…どうしてお前は逝ってしまったんだ…もう5年が経つというのに…私は…」
幽「無様ね。」
藍「なっ…!仲間の死を嘆いて無様だと…っ!!」
幽「別にそれを無様だとは言ってないわ。私は、あんたが一向に橙の死を受け入れない姿を無様って言っているのよ。」
藍「…っ!」
幽「確かに別れは悲しいものよ。だけれど、それはいつか遅かれ早かれやってくる。それが定めなのよ。…だから、忘れろとは言わないわ。ただ、受け入れて、前を見て進むことが一番のその子の餞(はなむけ)じゃなくて?」
藍「…お前は…一体…?」
幽「……ニヤリ」
ただの花の妖怪よ。
橙「橙出番にゃいにゃぁぁああああっ!!」
幽「あるじゃない、名前だけ。」
橙「う、嬉しくにゃいにゃっ!それは出番って言わにゃいにゃっ!」
幽「死んだのに出番とかあるわけ無いわ。」
橙「こーろーすーなぁぁぁああああっ!!」
藍「…なぁ、幽香。少しおかしいぞ。」
幽「?何がかしら?」
藍「幽香は橙のことを知っていることになるのか(あんたが一向に橙の死を受け入れない姿を無様って言っているのよ というとこから)?それだったら私が幽香のことを知っていないとおかしいだろ。それとも以前に会っていたというのか?それならつじつまが合うが。」
幽「…ツッコミ(?)がそんなとこに来るとは…ま、深いことは気にしない。それで秋葉で、」
橙「…ねぇ、藍しゃま…」
藍「ち、橙!?どうしてお前…生きて…!」
橙「そうだよ…橙は生きてるよ…だから藍しゃま…そんな妖怪と一緒じゃなくて橙を連れてってよ。」
幽「…ねぇ、ら――」
藍「悪いが…それは出来ない。」
橙「なっ、何で!!」
藍「それは…お前が偽者だからだっ!」
橙「ち、違うよっ!橙だよ、橙!!忘れてないでしょ!!」
幽「…あー、なるほどね、分かったわ。確かに偽者。」
藍「そう…『な』を『にゃ』と噛まないお前は橙ではないっ!」
?「…フフフ、そんなところで気づくとはな…」
藍「誰だが知らないが…美しき『橙』の名を侮辱したこと…そして、『橙』を偽ったこと…すべて奈落で償えっ!!」
橙「出番かと思ったら更に違うかった!!」
幽「ていうかあんまり最終回っぽくないわね。まぁこうなる前に藍が「…私は秋葉で全てを終わらせに行くっ!」とかって言ってたらぽいわね。」
藍「そこで、「ドロー、バンカード!!」とかって?」
幽「それとか「ずっと俺のターン!!」とか?」
藍「そして「ライフで受ける!!」か?」
橙「全部違うゲームだにゃあっ!!」
幽「ま、そんなこんなで次回予告。」
来週の『海外ドルまゲスツアー』は、
タレント橙さんが旅人。
真夏のハワイを訪れます!!
そこで橙さんは名物藍の串焼きや、
伝統のファイヤーダンスを堪能!
乞うご期待!!
ナレーションは幽香でお送りいたしました!
それでは!
藍「喰われたぁぁあああああっ!!?」