全力で頑張ってヤンデレ話を書いてみた

※今回はサブ4人だけ


滴り落ちる滴

染め上がった布

飾られた肌

ただ赤く、紅く、朱く・・・



ねぇ、美しいでしょう?

何よりも鮮やかな赤に彩られた私

ほら、あなたのために綺麗になったよ?



ねぇ、そんなに怯えないでよ


ほら、こっちに来て


そして飾らせて


この美しい色を・・・




ー『もうこんな話書くものか』ー




「そういえば最近穣子を見ませんよね。」

事の発端は星のその言葉だった。

確かに・・・と、横にいた東風谷が腕を組んで悩む。私、パルスィは少し離れた所でそれを傍観していた。

彼女が姿を消したのは約3日前だろうか。それから彼女の姿を見たことは一度たりとも無い。

過去にそんなことがあったかと言われると、私の知っている限りは無い。もとい、最近チームに入った私の知ったことではない。


正直、すごくどうでもいい。

「・・・流石に心配ですね・・・神様とはいえ、まだまだ幼い子供なのですから。」

いつもより落ち着きがない。そのせいかそわそわして、金色の綺麗な髪の毛がふわふわ動く。

私はただ黙ってそれをじっと見つめていた。特に意味もなく、真っ直ぐに。

同時にある一つの感情を抱いて。

そこに私の大好きな星がいる。

何も変わらない星がいる。

なのに、すごく。

すごく、気に食わない。

「・・・すみません、探してきます!」

大きく椅子を動かす音を立てて立ち上がる。戸惑いの金色の瞳がとても綺麗で。

でも、無償に苛々する。それでも声を掛けずにじっと見つめている。向こうは私の視線
に気がつかない。いや、気がつくことが出来るほど心に余裕が無い。

走りだそうとした星の肩に、そっと東風谷が手を置く。一、二歩前に足を出したものの、すぐに止まって後ろを振り返る。

「大丈夫よ。穣子は無事に帰ってくるわ。仲間なら信じて待ってあげなさいよ。」

しばらくの間静寂に包まれる。今は宿に客も居ない。ゆえに、音の発生源は私たちだけだ。

短針が十回と数回程動いた後、落ち着きを取り戻した星が口を開いた。

「・・・そうですね。・・・その、すみませんでした・・・」

「・・・でも、私あんたのそういう仲間を想うところ、嫌いじゃないわ。想いすぎるのがたまに傷だけどね。」

そう言って東風谷は強気に笑ってみせる。それを見た星もつられて微笑み、さっきまで座っていたところに再び座った。

・・・それと同時に、この感情の原因が分かった。

どうしてこんなにも気に食わないのか。

どうしてこんなにも苛々するのか。

分かってしまえば簡単だった。


星の隣に私が居ないからだ。


ずっと星の隣に居たい。

星の隣を、ううん、星を独占したい。

なのに、今彼女の隣には別の人が居る。

それが気に食わない。

全く会話に関わらない私のことを微塵にも気にしてくれない。

今ここに居ない仲間のことは気を使って、それも探しに行こうとまでするのに。

それが気に食わない。

こんなにも私はあなたのことを想っているのに。

なのに、なのにあなたは私のことを何一つとして想ってくれない。

それが気に食わなくて、苛々して、腹立たしくて、憎たらしくて、

とても、とても、

「ーーー・・・」

「?パルスィ、今何と?」

誰にも聞かれないほど小さな声で呟く。星は私が何かを言ったことに気がついたらしく、首を傾げてそう尋ねる。

けれども、ただ尋ねるだけ。

私の事なんて何一つとして気にかけてくれない。

今の感情を押し殺すように、私は自分の部屋に何もしゃべらないまま、ゆっくりとした足取りで戻っていった。


  ・
  ・
私の部屋は紅で染められていた。

星の着ている服のように滑らかで、鮮やかな紅で。

充満する死臭もとてもいい香りで。

私は不思議とこの部屋に居ると落ち着いた。

星が隣に居てくれるようで。

でも、落ち着くと同時にある一つの激情が芽生えるのもまた事実。

私はひたすら、今はまだある理性でその感情だけは表にだそうとはしなかった。

ただ、その瞬間が来るまでは。

誰かが階段を重い足取りで上がってくる。

私は直感で、その人物がこの部屋にやってくることが理解出来た。

「パルスィーー・・・!?」

ほら、やっぱり来たのは東風谷だった。

星はきっと、東風谷に行くのを止められたんだろうな。

・・・邪魔なことして・・・


それにしても、あなたが怯えたような顔をするなんてね。

そう言えば、この部屋誰にも見せたこと無かったっけ。

その表情がとても楽しくて。

とてもとても愉快で。

私はついにその激情を押さえられなくなった。

「・・・ね、ねぇ、パルスィ・・・?」

部屋に入ってきた東風谷が恐る恐る尋ねてきた。

そして私に振れようとしたとき、

「・・・っ!?」

私は東風谷に死霊術の魔法を放った。

それは相手の力をいくらか奪う、死霊術の基本、けれども凶悪な魔法。

「く・・・あ・・・」

その場にひざまずく。魔法だから赤色には染まらない。

でも、その表情がとても楽しくて。

自分より劣等なあなたを見るのが愉快で。

本当に・・・壊してしまうのがもったいないくらい。

「・・・ど・・・どうし・・・て・・・」

「簡単よ。あなたが邪魔だから。」

いつも星の側にいるあなたが。

無意味に愛想を振りまくあなたが。

なによりも、今一番星の側にいるあなたが。

あなたが、心底に

 妬ましいー・・・

「・・・!まさか・・・あんた・・・穣子も・・・」

「・・・ふふっ・・・さぁ?」

浮かべるは凶器の笑い。

取り出すは鋭利な刃物。

私はそのままその刃物を東風谷に向ける。

「それじゃあ・・・あなたも飾らせて貰うわ。」

「あ・・・あぁ・・・」

 それじゃあ、ね?











「てんめいい加減にしろよおんどりゃぁぁああああああっ!!」

「きゃあっ!?」

突然刃物を持った手を押し返され、そのまま東風谷は立ち上がる。

「ちょっとぉ・・・黙って聞いてりゃよぉーく分からないことばっかり言ってさぁ・・・?逆恨みにも程があるとは思わなぁい・・・?」

・・・・・・

・・・えーと、なんだこれ。

「・・・座れ。」

「え・・・えっと・・・」

「正座っ!」

「はっ、はいっ!」

思わず敬語で返し、血みどろの床に正座する。

「いーい?とりあえず神聖術が使えること完全忘れてたでしょ。死霊術なんて神聖術の前では無意味よ?」

そんな話聞いたことないんだけど。

「・・・きょ、恐縮でございます。」

「でさぁ〜あ、私のこと邪魔とかいうけどさぁー、私が居なかったらそもそも寅ちゃんとあんた、出会ってすら無かったのよぉ?」

そういえば・・・チームが出来上がる一番の要因はこいつにあったっけ。

「聞いてる?」

「すいません聞いています。」

「で、本当に邪魔なのは・・・仲間を傷つけようとするあんたと、仲間を(一応は)守ろうとする私・・・どっちの方が邪魔かしらねぇ〜え?」

「・・・・・・」

返す言葉が見つからない。展開についていけなくて返す言葉が見つからない。

「・・・ま、あんたが情緒不安定なことぐらい知ってるし・・・いいわ、今回のことは見逃してあげるわ。」

「え・・・いいの?」

「ただし・・・とりあえずここの血不愉快だから消しといて。どーせ死霊術の研究のたぐいで使った後なんでしょ?全く・・・死臭が気持ち悪いっていったらありゃしないわ。ちゃんと片づけぐらいしなさいよ?

あと・・・ちょっとだけ、今回の件これから脅しに使わせて貰うから♪」

「・・・・・・」

・・・悪魔だった。私がうらやましいと妬んだ相手は悪魔だった。




「ただいま〜。」

「あ、穣子!何処へ行っていたのですか今まで!」

「え、もうすぐお芋が収穫出来るからしばらく帰らないって言ったじゃん。」

「え、そうでしたっけ?」

「全く・・・しっかりしてよね、リーダー。

 とりあえず今から焼き芋作るねー。」

「はい、よろしくお願いします!穣子の作る焼き芋本当に美味しいのですよ。」

「ふふっ・・・ほめても何も出ないよ?」







結論:ヤンデレ面倒くせぇぇえええええっ!!
何コレ初めて書いたけど意味が分からんっ!全くもって意味が分からんっ!!
ていうかうちのパルスィはあくまでツンデレっ!ヤンデレ要素いらんっ!!

何回この言葉叫んだっけな。
「面倒くせぇっ!」
「グーで殴りたいっ!」

横で聞いてた(友が時間になっかなか来なくて書いてたから、この話)友人Tが
「またかwww」
あぁそうさまただよっ!だってこいつ面倒くせぇもんっ!!

もうこんな話書くもんか。



コメ返
>秋ちゃん
大丈夫、犬だってカオスだ。
火山噴火したって思ったら地中海に潜ってるナゾの夢だって見たことあるし。
でもあんな夢は始めてかな。

…でもそういえば、犬得面子って夢が決め手になったの多い気がする。