昨日ミーバースで気になった。

妖「さなみのいく、ですよ。」




衣「昨日で東北の震災3年ですか…」

穣「衣玖さんは人事には思えないよね。伝える側に立ってるから。」

早「あたしも他人事には思えないけれど…それよりも気になったのはこれ。ミーバース(3DSでできるツイッターもどき)のニコニココミュのやつ。」

穣「あー、震災絡みの絵がかなりうpされてて、一部の人が批判してたってやつね。」

早「そそ。『震災絡みの絵を描いて、それで東北の人は笑顔になるのか。それはただたくさんの人に見てもらいたいだけで、東北の人を思ってではない。』ってやつ。…これ、どう思う?」

衣「…ビートたけしさんも仰っていましたね。『お笑いでは東北の方々を本当の笑顔にはできない』と。それはそう…そうなのですが…」

早「単純に、『それなら自分の活動ってところでいいじゃないか。ニコニココミュに上げるのは見て欲しいからだろ?』ってことでしょ?確かにそうだとは思うのだけれど…ね。」

穣「…そうだね。あたしの意見だから、多分これは批判も多いと思うけれど。そんな人も居るだろうし、ただの共感稼ぎだっていうのは絵を見てたら分かるよ。絵は気持ちが全面的に反映される。こう、グッとくるものが無いというのかな…何か、無機質な感じの絵。時々あるでしょ?」

早「…そうね。」

穣「それを除外した絵には、本当に想いが込められてると思う…というより、自分でやりきれないんだよ。東北の人を想ってか、自分は何も出来ないという無力さか、笑顔を届けたいことか…そんなのを全部ひっくるめて、やりきれないの。やりきれないから、外に出す。正当化と言っちゃえば汚く聞こえるけれどね。けど、仕方ないことだよ。実際は何も出来ない立場に居る人だって多いと思うよ。」

衣「…でも、それだとこう言われるのですよね。『ニコニココミュに投稿するのが分からない』と。」

穣「それも、説明できる。心理学的に、悲しいことや辛いことがあったら、誰かに話したり、ノートにまとめたりするの。例えば彼氏と別れて、『あの彼氏は最低だった』って、自分で自分の気持ちを正当化しだしたら逆に立ち直れなくなる。外に出して、伝えて…そうして、人は立ち直って、再び前に歩き出す。だから、無意味なことじゃないんだよ、あれは。」

早「そーね。ははっ、これじゃあ『結局東北の人を想うことよりも、自分の立ち直りのために利用したに過ぎない』とか言われて叩かれるんでしょうね、これ…正等なもの、多いのに…」

穣「仕方ないと思うよ、こればっかりは。それは無意識のレベルに近い。どうしようもない無力さ、やりきれなさから何かを描いて、公開。できるだけ多くの人に見てもらいたい。そこに自分の立ち直るためという目的は無意識という形で含まれる。誰もそれは止められやしない。誰でも、自分でも。だから、それを否定するのはいけないこと。いや、否定しても仕方の無いこと。無意識を否定することなんて出来ない。どんな賢者でも、絶対にね。」

早「成る程ね。それを聞いたらすっきりしたわ。それは意味の無いことじゃない。自分のエゴかもしれない。けれど、それでいい。それでまた再び歩き出せるようになるから…そうやって薄れいく記憶を紡いで、前を向いて歩いていく。うん、そうよ。それがあたし達に出来る一番のことね。」

穣「本当に害悪なのは、その心を利用する悪人だね。人の純粋な想い、不安定な想いを弄ぶ道化師が一番悪い。ま、言えることはあんまり深く考えないで、思ったことを素直に受け止めていくのが一番だと思うよ、あたしは。」

衣「えぇ。…穣子。」

穣「ん?」

衣「…ありがとうございました。」

穣「…ふふん、どーいたしましてっ。」






以上、自分でもなんかすっきりしないから戯言のよーにつらつら書いただけでしたー。