妖「さなみのいくですよ。」
穣「ざーめん食べたい。」
早「何それ。」
穣「知らない。」
衣「なんて出オチですか。知らないもの食べたいと仰られても私たちではどうすることもできませんよ。」
穣「いや、全然知らないんじゃないんだよ?ちゃんと調べてきたから、そのメモ通りに作ったらできるはずなんだよ。」
早「ふーん…ま、料理は任せなさい、あたし基本的には何でも作れるわよ。」
衣「魚を使うのなら私g
穣「使わないから横で見ててね。」
衣「…はい。」
早「で、作り方は?」
穣「…実は作り方も無いんだよね。ただ、分かってることだけ箇条書きにしたから、それをやってたら作れるよ。多分。」
早「…あんまり信用ならないけど、どれ。」
・白い。
・平たく太い。
・竹から作れる。
・酸っぱい。
・食感は「モッキュモッキュ」。出来が悪いと「クチャクチャ」。
・音を立てて食べる(そばみたいに)。
穣「…と、まぁ、こんな感じ。」
衣「それメンマではないのです?」
穣「竹から作るんだからメンマじゃないんじゃない?」
早「いや絶対竹じゃなくって筍の間違いでしょ。堅くて食べれないわよあんなの。」
穣「それを、どうにかして食べれるようにしたのがざーめん。」
衣「…めん、というくらいですから多分麺類なのでしょうが…竹から作れます?」
穣「作れるって聞いたよ?ざーめん自体聞いたものなんだけどさ。」
早「…誰から聞いたの。」
穣「ぐーや。」
早「うっわ嘘くさい。」
衣「…でも永遠亭の方が仰ると何となくできそうな感じがしませんか?」
早「えーそうかしら…むしろぐーやが言ってる時点で色々怪しいと思うんだけれど…ニートだし。」
穣「そんなこと言わずに作ってみようよ。もしかしたらできるかもしれないって。」
早「…じゃあ作るわよ?全く作り方も何も知らないけどやるわよ?…多分、こう、平たく薄く切って、それを湯がいて……」
穣「……」
衣「……」
早「…全くどのくらい湯がいたらいいのか分からないわ。」
穣「そんなの、大体で。」
早「分かった大体ね。」
〜30分後〜
早「柔らかくも何ともならなかったけど、とりあえず酢であえてみた召し上がれ。」
穣「白くないね。」
衣「というか麺じゃありませんね。」
早「てか竹よね。」
穣「…うん、まずい!」
早「ほらぁー絶対ガセだってー大体何よざーめんって、白くて細長い夏に食べるものと間違えたんじゃないの。」
穣「それそうめん。」
衣「こう、死んだ人の為に十字架を切るとか。」
穣「それアーメン。」
早「エジプトにあるあの怖い顔。」
穣「それツタンカーメン。だって、ホントにざーめんって聞いたし。」
早「このどれかだと思うのよ私は。」
穣「間違いなくツタンカーメンは無いね。いやそもそも全部竹からできないし。」
衣「…材料の間違いだと思うのですがね私は…」
穣「むぅ…食べてみたいな…ホントのざーめん…」
早「もう忘れなさい。絶対ガセだから。」
気になるけど不味そうだと思う今日このごろ。しかし竹からどうやって作るの?切実に分からん。