テスト終わったので帰ってきました。
幽「アリス、問題。私には操れない花が3つあります。一つはひらひら舞い散る冬の花、六花(りっか)。もう一つは人の心に咲き誇る優しい唯一無二の花。さて、もう一つは?」
ア「幽香、何か言いたいことがあるのならはっきり言えばいいじゃない。」
幽「言ったところであなたは素直に質問に応じてくれないわ。それを知っているからこうやってなぞなぞ形式にしたんじゃない。」
ア「…はぁ。」
幽「ま、今日中に分かればいいわ。誰かに聞くもよし、ただし、分からなかったら強制的に…ね?」
ア「(幽香の目がマジだっ!)そ、そんなこと勝手に決めないでよっ!」
幽「ごめんなさい、もう我慢できないのよ。だから今日、一日だけ待ってあげる。」
ア「…返答しだいでは?」
幽「強制連行。」
ア(な、なんとしてでもそれは回避しなくちゃ…私の貞操が…!!)
藍「ん、幽香の操れない花?」
ア「そうなのよ…全く、何のことなんだか。あれ?『私のこか「はいはいストップしろ。それ以上は禁句だ。」
「…で、藍には分かる?」
藍「…ふむぅ…まぁアリスの言ったことを幽香が思っていないとは言い切れんからなぁ…」
ア「何か思いついて!私の貞操がかかっているのよ!このままじゃ妖夢に顔を出せなくなるっ!!」
妖「アリス、呼びましたか?」
ア「っぎゃぁぁあああああっ!!?」
妖「わっ、あ、アリスが発狂した!?」
藍「…今のはお前のタイミングが悪い。呼んでいないぞ。ちょっと二人で妖夢のことを話していただけだ。」
妖「な、何ですかそれ?」
藍「それは――」
レ「ちょっと虫けら、ちょっとこっち来なさい!」
妖「あ、呼ばれたので逝ってきますね。」
藍「なんて正しい表現。悪いな、助けられなくて。」
妖「いえ、いいです。では。」
……
藍「…レティ、あれは絶対こっちのことを読んでいたな。小さく親指立ててた。」
ア「…レティありがとう。グレーだったら矛先は妖夢限定だから。おかげで妖夢が苦労人に…」
藍「…ん、…そうか、分かった。」
ア「え、ホント!?何、それは!」
藍「まぁ私の推測が正しければだが…今回は幽香に便上させてもらう。」
ア「え、えぇっ!?」
藍「恐らく幽香は…お前のためにこの質問…なぞなぞか?を投げかけた。安心しろ、もし違うかったら私がお前の貞操を守る。」
ア「…藍、それフラグに聞こえる。」
藍「うっ、五月蝿いっ!兎に角、幽香に会って来い。」
ア「…分からなかったって伝えるの?」
藍「あぁ。大丈夫、多分変なことはされない。」
ア「多分って…色々不安なんだけど。」
幽「あら、アリス。どうかしら、分かった?」
ア「…いえ、分からないわ。…答え教えて頂戴。あ、でもやっぱり強制っていうのはまだ…その…」
幽「?何か勘違いしてないかしら。まあいいわ、答えは『熱の花』よ。」
ア「…へ?」
幽「あなた最近体調悪いんでしょ?熱っぽいし時々ぼーっとしてるわ。元気の無いあなたを見るのはこれ以上我慢できないの。だから強制的にでも休んでもらうわよ。」
ア「…!!幽香…」
幽「あなたが何勘違いしてたのかは分からないけど…とりあえず、今日は早く休みなさい。いい、無理しないでよ?」
ア「…うん。あ、あの…幽香…」
幽「何かしら?」
ア「…ありがとう、心配してくれて。」
幽「…お礼を言う前に、心配されないように心がけなさいよ。あなたが元気ないと私も心配してそれどころじゃなくなるんだから。」
ア「幽香…!」
幽「それじゃ、おやすみ、アリス。」
ア「えぇ、…また明日には元気になってるはずだから。」
幽「…知ってるわ。」
レ「え、何この甘酸っぱい展開。」