※うっかリス(うっかりなアリスちゃん)設定です
藍「…よし、やっと薬が出来たな。あとは実験データを取るだけだ。」
妖「藍、ちょっと夕食並べるの手伝ってくれませんか?今日親父さん居ないんですよ。」
藍「ん、分かった。今行く。」
とんっ。
幽「じゃあアリスはお酒でも入れて頂戴。こぼさないでね。」
ア「分かってるわ。」
橙「さぁ〜て、みんにゃ、飲もっ!」
藍「ほどほどにな。…って、あれ?」
レ「どうしたのよ、飲まないのならあんたの分も飲むわよ?」
藍「ここに置いてあった薬誰か知らないか?」
ア「…あ。」
藍「……」
はい、お酒と間違えました〜
あ〜だろうな〜お前のうっかりだよなぁははははは…
藍「って、ばかぁっ!!」
レ「何、これそんなヤバイやつ?」
藍「…飲んだやつ挙手。」
はぁーい(全員)
藍「うわぁぁぁあああああっ!!」
橙「…あ…にゃんかボーッとしてきた…」
藍「…まぁ…実験結果を取るのにはいい…か…?」
レ「ねぇ、一応聞いておくわ。何の薬?」
藍「…性格をある程度逆にする。」
ア「あらいいじゃん!そんな愉快そうな薬!やっぱり何事も楽しくないとねあははははっ!」
レ「おー壊れた。」
藍「普段健気で若干後ろ向きなアリスは楽観的でがさつくなったな。健気のけの字もない。ていうかただのバカだ。」
妖「はぁ、めんどくせぇ薬作んじゃねぇよ。何勝手に俺らで試してんだよタバコ買ってこいや。」
藍「これはヒドイ。普段真面目な妖夢が不良になった。誰よりも曲がったことが嫌いな妖夢が。」
レ「そうね。これは酷い。」
藍「…って、お前なんでいつも通りなんだ!?」
レ「私まで壊れたらおしまいでしょうが!最終隔壁なめるなっ!」
幽「ね、ねぇ…喧嘩はよくないよ?もっと仲良くしようよ?」
藍「ゆうかぁぁぁあああっ!!?普段大人っぽくて結構勝気だったお前がこうなると流石にキメェェェエエエッ!!」
レ「あんたの責任でしょうが。もともと薬作ったあんたの。どうも大人っぽい反対で子供っぽく、勝気が弱気になったわけね。」
橙「…はぁ…もうおしまいだわん…この世の終わりわん…」
藍「犬!?そして暗っ!!」
レ「そりゃ楽観的がウリな橙だもの。悲観的よね、そこは。ていうかネコの反対って犬なの?」
藍「私に聞くな!!」
妖「んだようっせーな。いーからタバコ買って来いや!」
ア「たばこ?いーわねぇあんたも若いわぁ!ほら、あたいの一本あげるよっ!」
妖「おぉ、悪ぃな…ってこれシ●レットじゃねえか!!」
藍・レ「うっかりは薬でも直らない!!」
幽「ねぇ、やめようよぉ…体に良くないよ?それに煙が周りの人にいっちゃって皆受動喫煙しちゃっていいことなんて何もないよ?」
藍「博学きた!!」
橙「…はぁ…そうして橙はがんになって死ぬのかわん…」
レ「ネガティブうざいわね。氷づけにしていい?」
藍「やめれ。これでも私の可愛い式神なんだから。」
妖「おい、酒よこせ!」
ア「あいよっ!」
藍・レ「あ。」
妖「…はっ、えーと、私は一体…?」
藍「ふむ、どうやらもう一度飲むと直るようだな。それもそうか。」
妖「って、何か皆さんが大変なことに…!?」
レ「じゃあ皆に片っ端から飲ませたらいいのね。」
藍「ああ、そうだな。」
レ「…まあ、アリスは簡単よね。問題はそこの二人よ。」
幽「お、お酒は二十歳からだよ!未成年は飲んだらダメだし、それに肝臓に良くないよ!完全に分解しなくって酔いつぶれたら…」
レ「お前は今何歳だ。」
ア「えっと、今何がどうなってるの?」
藍「アリスはすぐに飲んだぞ。高笑いをしながら。」
妖「あの、状況説明を…」
レ「皆の性格が逆。それが薬。以上。お前らは飲むな。」
ア「いや、そんな説明で分かるわけがー」
妖「はい、分かりました!」
ア「さすが⑨。多分分かっていない。」
妖「考えたって無駄です!要は飲ませればいいのですよね?」
藍「まぁな。」
ア「それ…酒って言ってるから飲まないんじゃない。普通に薬って言えば?」
藍「…飲むと思うか?」
幽「わ、私別になんの病気にもなってないし。そんなの飲んだら副作用すごいことになるかもしれないじゃないの!」
レ「五月蝿い飲め。」
幽「へぷぅっ!」
藍「うっはぁ。じゃあ後は橙だな。」
橙「薬?はぁ、いいよ…それで死ねるならいっそ本望わん…」
妖「…橙?」
藍「橙。」
ア「やれやれ、これで全員直ったー…」
レ「みかーん。」
……
藍「遅効性かっ!!」
ア「あれか、グレーの反対はホワイトか。絶対値のあの反転で考えたら。」
藍「あーもー面倒だなこいつ。」
レ「みかん探しに行くー。」
妖「あ、ちょ、そっちは外ですっ!」
レ「みかーん。」
ア「誰かこの子止めてぇぇぇええええっ!!」
藍「……
えーそれではみなさん、よいお年を。」