ほんのり小話 10-3

 本当は一緒に居たいのに

 でも素直になれない天邪鬼な私

 人を妬むことしか出来ない最低な妖怪

 だったら、だったらいっそ、


 この身が消えて無くなってしまえばいいのに―…



寅「おはようございます。」

早「この話が始まって何日目かしらねー。」

寅「それ言ってはだめですよ!」

穣「あ、そうだ、結局パルスィの件はどうなったの?」

寅「…断られてしまいました。」

早「そうよね。あの性格だもの、入るとは到底思えないわ。」

寅「…でも、やはり…」

穣「…?」

寅「…私、どうしてもあの人を放っておけないのです。…何だか…嫌な予感がして…」

早「ははーん、まさか恋?」

寅「なっ、ち、違いますよっ!」

早「なら、私も応援するっきゃないでしょっ!」

寅「だから違いますってば!」

早「でも、パルスィが心配なんでしょ?」

寅「…はい。」

早「ま、乗りかかった船よ、こっちもあんたに振り回されてあげるわ。」

寅「…あ…ありがとうご―

穣「えぇっ!?」

早「どうしたの穣子?」

穣「パルスィが一人でゴブリン討伐の依頼を受けたって…!」

寅「?何か問題なのですか?」

穣「場所だよ、場所!この季節依頼元周辺にはグリフォンが活発になってるんだよ!」

早「…!それはヤバいわ!」

寅「どうします…すぐに行けそうですか!?」

穣「何とか…ってところかな。受けたのが今朝だったらの話だけど。」

寅「…行きましょう、今すぐ!!」

早「…勝算はあるわけ?」

寅「…放っておくわけにもいかないでしょ!」

早「…あんたならそう言うって思ったわ。」



穣「……」

早「穣子、考え事?」

穣「あ、うん…グリフォンは4人居たら何とかなるとは思うんだ。…けど…パルスィがこのことを知らないとは思えないんだ。」

寅「それは…自ら死ぬおつもりで?」

穣「…その線が硬いって私は思うよ。」

寅「…させません…そんなことっ!」



パ「…ふぅ…とりあえずゴブリンどもは殺ったわね。…ま、後はそいつなんだけど…」

キシャァアアアアッ!!

パ「…さてと、ま、覚悟は出来ている。…必ず私は負けるわ。」

 …どうしてかな…今になってすこし怖いよ

 …あぁ、そっか。結局、貴方に嘘を付いたままだったものね。

 …来る。でも、これでいい、貴方とはもう、会わないほうが…


パ「…っ!?」

寅「…間に合いましたねっ!」

パ「ど、どうしてここに…!」

早「寅ちゃんだけじゃないわよー?」

穣「まだまだ大丈夫そうだねっ、じゃあ私達と一緒に戦ってもらうよ!」

パ「…っ。」

寅「では、踊りましょうか。貴方のために、少し過激な舞をね…!!」






ツギデラストッテシンジテユ。マジデコノハナシナガイヨ。


コメ返
>みーちゃん
まさかの寅パル支援者www
相変わらず私は変なCPしか生成しないようですww