地が赤く紅く染められていく、
これは私の血?…ううん、違う
本来なら私の血で地面が満たされるはずだったのに
じゃあ…どうして私は生きているの?
ここで死ぬはずだった私は…
ドウシテ…
寅「っ…倒した…」
早「全く…手こずらされちゃったわ。ま、4人居たし、案外何とかなったわねぇ。」
穣「結構危なかったのに…でも、討伐を手伝ってくれたおかげだよね、重傷者が居ないの。」
寅「…と、パルスィ、大丈夫ですか?」
パ「……て…」
寅「…?」
パ「どうして私を助けたのよ!私は死ぬつもりでここに来たのに…助けられたらどうしていいか分からないじゃないっ!なのに…なのに…貴方は…!!」
寅「…人を助けるのに理由なんて必要ですか?
貴方は死にそうな人を見殺しに出来ますか?」
パ「…えぇ、出来る。簡単よ。」
寅「そうですか。しかし、貴方はそうでも私はそんなよく出来た妖怪ではないのですよ。生憎、騙されても信じて気付かないまま踊らされている、そんな性分なので。」
パ「…貴方は貴方、私は私よ。関係ないじゃない。何よそれ…バカ以外何者でもないじゃない。」
早「…はぁ…
あーもうっ、ウジウジグダグダうっさいわねあんた!!」
パ「っ…うっさいって…」
早「バカで結構!私達がバカならあんたは大バカよ!ていうか死ぬって考える時点で誰も彼もが大バカよっ!!」
穣「…そうだね。せっかくの命なんだからさ…それを最期まで大切にするっていうのが…私達人、ううん、妖怪も、妖魔も…みんながみんな、おんなじ使命を持っているんだよ。」
早「それってあんたも適用されてるの?神様なのに?」
穣「茶々を入れないでってば…」
パ「…いいわよね…貴方達は…」
寅「どうしてですか?」
パ「…貴方達は必要としてくれる人がそこに居る。だから、その人の為に頑張れる。
…でも…私には…」
早「さしずめ嫌われ者、ってとこでしょ、あんたの場合。」
パ「…知ってたの。」
早「ふふん、私の情報網なめないでよね。」
穣「なめてないけど…君の本職を見失うよね、たまに。」
寅「…その、貴方を必要としてくれる人…私達ではダメでしょうか。」
パ「な…貴方、そんなこと…」
早「まーまー、そんな堅っ苦しく考えなさんなって。自分に素直になりゃいいのよ、そんなの。どーせ、うちのチームにはバカしか居ないんだから。」
穣「そうそう、そんなの気にする人なんて居ないよ。3人全員、誰もが君を必要とするよ。」
パ「……」
寅「っと、とりあえず退治したことを村に報告しに行きませんとね。話はそれからです。」
早「わたしたち は 500sp を てにいれた!」
穣「安いね…グリフォンが出た割には。」
寅「村の人はそんなのが出るという事を知らなかったのでしょう。そう考えれば仕方の無いことです。」
穣「まぁ…それもそうか。」
寅「あ、ではパルスィ、これはあくまでも貴方の受けた依頼です。報酬は貴方の分ですよ。」
パ「…それは…私達の分、でしょ?」
寅「…!ということは…」
パ「呆れたわ…貴方の精神に。」
寅「…ありがとうございますっ!!」
…この身を消し去ろうとしたのに…
結局…誰かに守られちゃった…
これでよかったのかは私には分からない
けれど、今はこの人たちの優しさに縋り付いていたい
今まで水面(みなも)しか見つめることの出来なかった私
でも、そんな私でも
水面に咲く一輪の蓮の花を
こうして見つけることが出来たから
今はただ、こうしてずっと見つめていたい―…
ヤッターオワッター
やっぱ無計画に書くもんじゃないなぁw
またいつかちゃんとしたパルスィ加入の話を書きたいな。
とりあえず結論
「寅パルは水面の蓮」!!
…え、てことは寅パルの接点あり…?
そしてこれを書き終わってちょうどブログ100日です。
やったーなんか縁起がいい。
あとこれから更新がしばらく不定期です。