ほんのり小話 20

また衣玖ルナですか。えぇそうですよまたですよ。
アンケをハイクで取って、寅パルをやろうかと思ったけど先にこっち。


穣「ねぇわんころ。衣玖ルナの苦情来たんだけど。」

やっぱり来た?何て?

穣「じれったい、はよくっつけ、いつまでモタモタしてんだ、だって。」

デスヨネー。じゃあ…ちょっと衣玖さんには積極的になってもらおうか、今回。

そんなこんなで、今回は裏6人がそろった直後のお話ということで。





夢を見た。

ただ、周りは暗いだけで何も無く、

開くはずの右手は何かを握ったまま離さず、

広い闇を見回して、独りだということが分かって、

寂しくって、怖くて、

ただ震えるだけの、よくある夢。

けれど、それが私にとって、すごく怖かった。



「…おはようございます、どうしたのですか?顔色が優れませんが。」

起きてすぐ、私は衣玖と顔をあわせた。正確には向こうから合わせに来たのだが。

ただちょっと怖い夢を見た、そんなことを言ったら臆病だとか言って彼女は笑うだろう。

私は人よりも気が弱いことを誰よりも知っている。そんな性格が嫌で、直そうとは思うのだけど…やっぱり直らないものは直らない。

「…何でもないよ、心配しないで。」

無理に作り笑いをする。衣玖さんは心配そうな表情でそうですかと一言。

自分の弱さは極力見せたくない。あまり衣玖さんに頼りたくない。

そんな、強情さが余計に彼女を心配させるのは何となく分かっていた。

「…無理、しないで下さいね。」

「…うん、ありがとう。」

自分の表情を隠したくて、急いでその場を離れる。

衣玖さんはじっと、そんな私の後ろ姿を見ていた。



「…今日は誰も来ないね。」

6人が集まるには私の家が一番都合がいいらしい。いつの間にかうちが集合場所となっていた。

妹のメルランやリリカが居るが、二人は気を使ってくれて部屋を空けてくれる。二人曰く、騒がしい方がよくって皆を快く思ってくれている。

ポルターガイストだからか、あるいは、単にそんな性格だからか。

少しその明るい性格が羨ましく思えた。

「…そうですね。…あぁ、そういえば。今日は4人で少し何かしたがっていました。」

「そっか…たまには悪くないかもしれないね、二人きりっていうのも。」

皆と居るのももちろん楽しい、けれどもやっぱり、衣玖さんと二人で居るときが一番私にとって落ち着く時間。

もっとも、そんな時間が最近は滅多に無いけれど。

「…あの、ルナサ。」

「?なぁに?」

「もしよろしければ、今夜一緒に寝ませんか?」

「…え、えぇっ!?」

にこやかにそう言う衣玖さんに、思わず椅子を倒してまで退いた。

目から鱗ってレベルじゃない。

「あっ、あのっ…ま、まだそういうの早いっていうか…その…」

「…あぁ、いや、そういう意味では無くってですね。」

自分がかなり誤解の生む発言をしたことに気がついたらしく、思わず申し訳なさそうに苦笑。まだ心臓が五月蝿いけれど、一応話を聞こうと座りなおす。

「…私、多分あなたと同じ夢を見た気がするのです。何となくそんな気がしただけですから何とも申せませんが。」

「…何となくって…それ…どんな夢?」

「えっと…左手で何かを握ってて、ただ独りで暗いどこかに居る夢です。」

「…!」

本当に私と同じような夢だった。私は右手だったけで、それ以外は多分、全く同じ夢。

「本当ならとても怖い夢だったはずなのに、私は怖くなかったのですよ。」

「それは…どうして?」

「…不思議ですよね。あんな状況下でも、私はきっと、貴方が傍に居る。塞がっている左手では、きっと貴方の手を握っている。そう思えたのですよ。」

…同じ夢でも、感じることは正反対。

私はただ独りだったことを嘆いてただけなのに、

衣玖さんはきっと私が居る、そう信じてくれてた。

「…私達はまだ出合って間もないです。お互いの信頼関係なんてまだまだです。けれど…まだまだ二人で、深めることは出来るでしょう?」

きゅっと、私の手を握る。

その手はすごく暖かくて。

「…もしかして、夜、また同じ夢を見たらとか考えて、私が寝れなくなるとか考えた?」

「ふふっ、さぁ、どうでしょうね?」

わざとらしく笑ってみせる。

そのときは自分の考えが見透かされたとしか思わなかったけれど。

「…でも、いいの?あの天人を放っておいて…」

「総領娘様ですか?いいのですよ、たまにはいい薬です。」

「…そ。」

まだまだ知り合って日は浅い。

けれども。

確実にお互いの絆が深まるように、と。

私はその手を強く握りしめた。

衣玖さんもそれに答えるかのように、私の手を握り返した。

いつか、お互いの姿が見えなくても。

きっと、つながりあっている。

そう想い合える仲になりますように…






犬からルナサに一言。
ルナサよ、それは依存の始まりと言うんだよ。

今回はちょっと積極的は衣玖さんでした。

『そのときは自分の考えが見透かされたとしか思わなかったけれど』、
その続き(ルナサがもし今この話を思い返したら)の解釈はちゃんとありますよ。
でも言ったらつまんないと思うので保留で^^

あぁあああぁあそろそろ誰かと犬得語り合いたい。特にみぃちゃんとK/NUさんとっ!
あと晶霞とさっつん(二人リア友)!!
…はい、勝手に名だしすいません。


コメ返。
>みぃちゃん
あ、そうなんだ。実は犬も結構好きだったりするよ^^
まぁかなり自分への評価を気にする人だけどね。自分への感想を読むのが一番好きっていうか何と言うか…ダメなところは指摘してやって下さい、心の中では多分涙目だけどwって人だわ。
メンタル弱いからなぁ…でも良かったところ、悪かったところの評価はちゃんと欲しい人でふ。

良かったマリアリのあのマンガ同意者居て!
病名はともかく、ちゃんとシーンダーの描写をしっかりというか何と言うか…
まぁあれだ、安易に人を殺すなってことだ(逃げたな)!

みぃちゃんのマンガはほんわかしたギャグ調がすごくよかったって犬は思うよ^^*テンポもだらだらしてなくってすっきりしてたし。
あと残りの二つは傑作だったなwあぁいうノリとテンションは読んでてすっごく気持ちいいからねw
犬もあんな話作れたらいいんだけどねぇーあーパルパル(お約束)。

そして最後の。それものすっごく同意っ(手がしっ)!!
というかずっと思ってた。思っててすごく言いたくてゴロゴロしてたw
絵だけで、ただ甘いだけで、ただ死んだだけで評価されてるマンガ多いからね。
マンガは話構成が一番だろっていっつもキレたくなるんだよね。絵より話だよは・な・し!!
後はありがちな話が多いかな。ありがちな話はいいんだよw
だから犬はCPもキャラも犬流d((嘘です犬得なだけです

結論。お話大事。

大丈夫、そう思えるだけで素人じゃない、というか犬だって素人だよ。
国語苦手なんだよね、実際。だから小説もワンパターンしかかけないのなw

でも小説書くようになってから国語の点数は上がったと思う。

やっぱりお話大事。大事なことなので二回言いましたw