ほんのり小話 64

妖「なんか思いついたらしく、久々に幽レティですよー。」




ふと竹の花を見たくなった。

枯れる前に、たった一度だけ咲かせるという花を。

しかし、それはあまりにも、私が見るには申し訳ない花だった。

だって、私は…



「…花が一番輝くときはいつか、って?」

竹の花の存在を聞いて、幽香にそう尋ねるレティ。いきなり何を聞いてくるのか、不思議すな顔をしていた。

対するレティはそこそこ本気の様子。その表情をくみ取って、少し悩んでから口を開いた。

「そうね…見てくれる人に出会えた時かしらね。」

「あれ、意外だわ。もっと散る前だとか、なかなか咲かない花が咲いたときだとか、そう言うと思ってたのに。」

それも美しいけれど、と少し困ったように笑う。彼女にとっては、花はいつでもどんな状態でも、種子でも枯れた状態でも愛おしいのだ。

だからこそ、すべての花が好きな彼女だからこその理論なのかもしれない。

「見る人が綺麗だって言って、初めて成り立つでしょ。どんなに美しい花が咲いても、見てくれる人が居なかったらその花は美しいどころか、存在さえも知られない。日陰で咲くのと同じようなものだわ。

だから、誰か見てくれる人に出会って、美しいって言ってくれる人が居て、美しいっていう言葉は成り立つのよ。」

美しいというのは、人間が抱く感想であって、それは誰かの目を通して初めて出てくる言葉だと。

見る人が居なければ、誰かの介入なしに生まれる言葉のそれは成り立たない。そう、少しだけ微笑むと緑の髪がふわりと揺れた。

ただ、レティにとっては、少しその笑顔が辛かった。

「…じゃあ、私が花を見るのはやめた方がいいわね。」

「あら、やけに悲観的ね。それはまたどうしてかしら?」

「私は雪女よ。そんな花を、一瞬にして枯らしてしまうの。一番美しい瞬間に立ち会って、すぐに儚い命を散らすの。…あんまりだと思わない?」

1年に一回咲く花も、60年に一回咲く花も関係ない。

全て、私の手にかかれば儚く散っていってしまう。

花に感情があるようには思わない。

けれど、もしも私が花であるとすれば。

咲きたい、咲きたいと思って咲いた刹那散るのは。

あまりにも、雪と似ていると思った。

「そうね、あんまりな話ね。…でも、もしも私がそうやって枯らされる花なら嬉しいことね。」

「それは、どうして?」

「色を知らない少女に見せる自分の色。その少女が美しいって語り継ぐ以上、私は死んだりしない。誰かの記憶の中になら、永遠に咲いていられる。そうなれるのなら、私は喜んで花を咲かせられるわ。」

なんてね、とくすりと笑う。それからすぐに、小さな声でぽつりと、

「…あなたなら、ずっと私を覚えていてくれるでしょう?」

まっすぐ見て、そう言った。

本意は分からない。それが、どういう意味で言った言葉なのかは分からない。

もしかしたらただの親友としての意味だったのしれないし、そうじゃないのかもしれない。

けど、そんなことよりも。

「…当たり前でしょ?」

触れて、いい。

それが、何よりも嬉しかった。







ツイッターのタグでもこけねで『竹の花』って言ったせいかしらね?
トイレ行きたいの必死にガマンしながら書いてました。なんとなく新幹線のトイレって行きにくいというかなんというか…




コメ返。
<キバリん
なんか思いついてやりたいなーって思ったとき、そいやキバ得2周年のネタ何もなかったからよしこれで行こうってw

もこけねはもう、こんなんだろ?とりあえずもこけねはイチャラブ甘いのさせといたらもこけねになるってイメージg((おいやめろ
って考えるとみのいく書くより変なこと考えなくていい分楽だねこいつらw
メディ輝に至っては最早謎すぎたw誰得よこれwww
みすうどはなんか、うごコミケのやつふと思い出して。みすちーは消極的なんだけど、かなりR-18的思考回路してるってイメージがある。…やべぇは私書けね!

犬得?犬得はね…
穣「橙の前歯が吹っ飛んで。」
衣「屠自古が大空へ旅だって。」
早「衣玖さんが地中深くに潜ったり。」
穣「まな板が三途の川に旅立ちかけたり。」
衣「御花畑ができたり。」
早「冥界までルナサをお迎えに行ったわ。」

あ、そいやあったねそれ!それがあったらもうちょっと楽だったんだろーなーくそぅ…(DL済)!!
いや、大丈夫よーDSiにデータ残ってるよ!

喜んでくれて何よりだ!こちらこそありがとね!!



ティーダさん
何て強靭な前歯なんですか…!!
私ムリです、なっかなか噛み千切れないです…!!

うちの面子、実は王様ゲームを皆何か違うものと思ってらっしゃるんですよねー。
穣「…命がけの遊びだよね。」
衣「死人出ますよね。」
早「てか死ぬわよね。」

王様ゲームは何とも恐ろしいゲームです…