東方小説 ナナイロ人形劇

文化祭の原稿(小説)4 (最後)

7日目、つまり本番の朝。見事なまでの晴天で少し気温も高い。私たちは朝に少しだけ練習をしてすぐに片づけ、必要なものの準備をしていた。こればかりはアリスに任せておくと怖いから私も手伝う。間違って人形と・・・そうね、ティッシュを丸めてつっこんでたり…

文化祭の原稿(小説)3

5日目の夜。桜はちらほら咲き、十三夜月に照らされてその微かな花は白く淡く輝いて見えた。月と桜の相性はとてもいい。昼間に見せる桜の風情とはまた違ったものが見えて趣がある。向日葵は周りの明るさと相互関係にあるからあまり風情があるとは言えない。…

文化祭の原稿(小説)2

昨日の続きです。 基本的に朝は家事や買い出し、昼は道具作りやうっかりを少しでもマシにする訓練(?ちなみに今のところ効果ナシ)や道具作り、夜は脚本の読み込みや人形を動かす練習(まだ道具ができてないからやってないけど)。このスケジュールの合間を…

文化祭の原稿(小説)1

※うっかリスちゃん暴走劇 ※実は約一年前の話 魔法使いの中に『人形使い』というものがある。人形を魔法で操る技術はかなりの器用さと注意力を必要とし、魔法の中でも難しい分類の中に入る(多分。私は魔法に詳しくないから自信ないけど)。・・・じゃあだったら…