ほんのり小話 12-1

藍「…おかしい。私の作った薬がなくなっている。確かに失敗作だったが…ま、橙が落として割ったんだろう。少し叱って、後はもう一度考えて作り直しかな。
それにしても良かった良かった。誰にも影響が出てないようで――」

幽「ちょっと、藍っ!これはどういうことよっ!」

寅「大変なんですよっ!何がどうなっているのですっ!?」

穣「色々とカオスだよっ、どういうことなのっ!」

藍「うわぁイヤな匂いしかしない。

幽「原因元がそういうこと言う?…っと、それはさておいて。これはまぁいいのよ。」

ア「あっ、うっかりおにぎりにたくあんを添えようって思ったら、これ福神漬けだった!」

レ「みか〜ん。」

藍「まぁ、いつものことだな。ちったくなっているが、何か。」

幽「でもこれは無いわっ!」

早「わんわんっ、ここほれわんっ!」

藍「うわぁ。

幽「これどうせあんたの仕業でしょ?これじゃあ『東風谷早苗』ならぬ『ポチや早苗ェ…』じゃないの。」

藍「誰ウマだ。」

寅「それからパルスィの様子も変になってしまったのですよっ!」

パ「うぅ…人前に出たくないよぅ…星…(背後に隠れて服をぎゅーって握ってる)」

幽「これは酷い。『水橋パルスィ』ならぬ『恥ずかしパルスィ』。」

藍「…で、この様子を見ると後妖夢だよな。」

穣「そうそう。でも妖夢はそこまで酷くないよ?」

妖「こんにちはなのですっ!今日もいいお天気なのですっ!」

寅「今日雨ですよ。」

幽「…『妖夢』ならぬ『幼夢』?」

藍「幼夢はフツーにタグであるぞ。」

寅「いやもうそのようなことはいいのです。貴方の仕業でしょう、これは。」

藍「違うと言えば違うが元をたどれば私だ。」

幽「罪認めるの早っ。

穣「…効果の確認していいかな?とりあえずは藍が作った薬…なかなかに広範囲だから霧状の薬っぽいけれど。それが割れて、大人には影響が無い、かつ子供は幼児化しない。つまり、若者が小ったく、それも何らかの欠陥持ちになっちゃう…で、いいのかな?多分橙が勝手に薬をいじって、それを落としてこんな事態になっちゃったんだろうけれど。作った動機は『若返りの薬』の創作実験。けれど、失敗しちゃった。でも効果が全く無いってワケでもない。だから人の居ないところでそっと処理しようって思っていたけれど、それよりも先に橙が使った…というか発動させた。違う?」

藍「何コイツ怖い。

穣「ひっど!藍に言われたくないよっ!!

藍「お前…参謀に向いているんじゃないか?」

穣「パルスィが来るまでそうだったんだよっ!!」

寅「…で、」

幽「どうするの…これ。」

藍「薬頑張ってみる。お前らも頑張・¥・ノシ」

幽「逃げた。」

穣「もうこれ次回カオスだよもぉ〜。」